P12 家庭児童相談室の窓から  新型コロナウィルス感染拡大防止のため、外出自粛が求められるようになってから、相談支援の活動が難しくなっています。子ども、高齢の人、しょうがいがある人、暴力被害を受けている人など、社会的に弱い立場にある人たちへの支援のなかには、直接的なふれあいや近い距離のなかで展開されるものが少なくありません。テレワークが推奨されるなか、電話相談業務を中止した団体があるという話も聞きました。  当相談室は、5月に面談を中止しましたが、電話相談はお受けしています。今後の見通しがたたないなか、たとえ面談を再開できるようになっても、すぐに中断することになるのではないか、そもそも今後面談を希望する利用者がどのくらいいらっしゃるだろうかなどと、あれこれ考える毎日です。  現在、当相談室ではメールによるご相談はお受けしていませんが、外に目を向ければ、インターネットを使った相談活動は珍しくなくなりました。果たして5年後、そして10年後、さまざまな相談対応業務はどんな姿になっているでしょうか。リモート相談が当たり前になっているのかもしれませんし、今はまだ使われていない新たな機器が登場しているのかもしれません。新たな生活様式のなかの新たな相談様式が私たちの孤独を埋める力になっていることを願います。 (家庭児童相談室 相談員 砂川真澄) 発行所 熊本学園大学付属社会福祉研究所     〒862−8680 熊本市中央区大江2−5−1 ☎ 096−364−5161(代) 発行人 所長 黒木邦弘  編集人 社会福祉研究所委員会 印刷所 コロニー印刷 ☎ 096−353−1291 ■再生紙を利用しています。 ■揮発性有機化合物発生の抑止と紙のリサイクル性に優れた「ベジタブルオイルインキ《を使用しています。