所長挨拶FROM THE DIRECTOR

所長:小葉武史
 社会経済環境の変化により、社会福祉をめぐる研究課題は、複雑かつ多様化しています。
 本研究所は、社会福祉をあらゆる領域から多角的に研究することにより、地域社会の発展に貢献することを目的に、1966(昭和41)年5月に設立されました。大学の改組等にともない、1994(平成6)年4月より熊本学園大学付属社会福祉研究所となり、2016(平成28)年に設立50周年を迎えました。

近年、グローバリゼーション、格差の拡大、高齢社会の進展、人口減少、災害や環境の破壊や地球温暖化、家族やコミュニティの崩壊など私たちを取りまく社会や環境の変化によって、社会福祉の課題はより深刻で複雑になっています。グローバリゼーションが進んだ社会では、移民や外国人居住者などの社会保障や社会福祉にかかわる課題、環境破壊や災害では常に最も不利な立場の人々が、最も被害を受けやすいといった状況が生じています。人口減少によって働き手が減少した農村地域では、外国人労働者との共生が始まっています。私たちは、このような社会の変化において、社会保障や社会福祉が果たす役割を考え、生じる課題の解決に向かって日々研究を続けています。

本研究所のアジェンダは、社会福祉について広く研究していくこと及び、その研究を通じて、地域社会に貢献していくことです。熊本学園大学は、地域立大学ともいわれるように、地域に根差した大学であることの特徴を生かして、地域に身近な課題を研究すると同時に、地域の人々共にありたいと考えつつ、日々研究に邁進してまいります。

第31代 社会福祉研究所長 仁科 伸子

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