公開講座市民向けの一般的な内容

今後の予定

第20期公開講座 「次世代に事実(教訓)をどう伝えるのか」のご案内

第20期公開講座「次世代に事実(教訓)をどう伝えるのか」

今年は、水俣病第一次訴訟判決から50年を迎えました。水俣病被害者の補償、救済問題は解決したとは言えません。水俣病の教訓を学ぼうとしても、被害当事者が高齢化し、話を聞くことも難しくなってきました。同様のことが、戦争被害や他の公害被害でも、当事者が高齢化し、起こったことの真相をどのように語り継いでいくのかが、課題になっています。
沖縄や広島、長崎では、高校生などが施設を案内する取り組み、若い語り部の養成が進められてきています。
また、関東大震災や満蒙開拓団などの経験、忘れ去られた事実を掘り起こし、事件を語り継ぐ取り組みも行われています。こうした取り組みの経験を学び、改めて、水俣病の教訓をどう語り継いでいくのか、考えていきたいと思います。
開催日程:2023年10⽉3⽇ から10⽉31⽇ の 毎週⽕曜⽇
会  場:エコネットみなまた(熊本県⽔俣市南福寺60)
時  間:
午後6時30分〜8時30分
対  象:水俣・芦北地域の市民
(どなたでも、ご参加できます)
後  援:、水俣市社会福祉協議会
開催方法:ZOOMを用いたハイブリッド方式

公開講座予定
10月3日 「『来民開拓団の真相』に学びながら、『開拓慰霊祭のこころ』を受け継ぐ子どもたち   ~部落差別の現実に学び、反差別のなかまづくりへ~」
森山英治( 熊本県人権教育研究協議会 顧問 旧満州来民開拓団遺族会 会長)
10月10日 「人間の尊厳を取り戻す闘い -水俣病事件 父からの伝言-」
川本愛一郎 (有限会社 リハシップ あい 代表取締役 水俣市立水俣病資料館 語り部)
10月17日 「次世代に長崎の被爆体験をどう伝えるのか」
林田 光弘 (長崎大学 RECNA特任研究員)
10月24日 「『ウトロで生きる ウトロで出会う』~差別と歴史問題を乗り越えた力~」
金 秀煥(キム・スファン) (ウトロ平和祈念館 副館長)
10月31日  「セウオル号事件の記憶」
金 翼漢(キム・イッカン)(韓国・明知大学 名誉教授(株)文化製作所可能性 代表理事)

◎オンライン参加申込先
https://forms.gle/4pTJXTA5M76nLwuX9

*当日のZOOMのURLは、上記申し込みフォームにございます。
*FAX・メールでのオンライン参加申し込みはできませんのでご注意ください。
*オンライン参加については当日まで受け付けます。

 

◎会場参加申込先
熊本学園大学 水俣学現地研究センター
メール:m-genchi@kumagaku.ac.jp、FAX:0966-83-8883
電話0966-63-5030

以下は終了しました

研究活動報告

第20期公開講座 「次世代に事実(教訓)をどう伝えるのか」を開催いたしました。

第20期公開講座 「次世代に事実(教訓)をどう伝えるのか」」を水俣市のエコネットみなまたホールにて10月3日から10月31日までの毎週火曜、全5回を開催いたしました。
水俣病の教訓を学ぼうとしても、被害当事者が高齢化し、話を聞くことも難しくなってきました。同様のことが、戦争被害や他の公害被害でも、当事者が高齢化し、起こったことの真相をどのように語り継いでいくのかが、課題になっています。
今回は部落差別、水俣病、長崎の被爆体験、京都のウトロの差別問題、韓国からはセウオル号事件について講師を招き、講義を行いました。熊本の地元の問題、日本の問題でありながら、知らない人も多く、新たな知見と問題意識を持つ機会となりました。差別は差別される側の問題ではなく、差別をする側の問題であることが共通認識となり、我々一人ひとりが問題意識を持ち、自分のこととして問題と向き合うことが必要なのだと。
本年度も会場とZOOMを用いたハイブリッド方式で開催いたしました。そのため、水俣・芦北地域だけでなく、関東や関西からも受講される方がおられました。受講生は延べ227名(会場 124名 オンライン103名)でした。そのうち11名の受講生が全5回参加され、修了証を発行いたしました。

最近の研究・活動報告