天草環境会議

第32回天草環境会議を開催いたしました。

第32回天草環境会議―子どもたちにつなぐ天草の海山―を2015年7月11~12日の二日間、天草郡苓北町の苓北コミュニティセンターで開催いたしました。県内外から80名ほどの方々が参加くださいました。
苓北火力発電所の石炭灰処理の経過について地元の方々から報告していただきました。その後、中地(水俣学研究センター事務局著)が、石炭灰が地方の問題だけでなく、水銀条約との関係など国際的視点から問題点を整理し、山下(一橋大学)から、国内での火力発電所廃棄物問題について問題点を整理し理解を深め、天草町での廃棄物処理施設建設問題について議論を深めました。
自然環境の観点から、日本カブトガニを守る会の前田さんから九州の状況、天草の自然を護る会の吉﨑さんから天草に生きる稀少生物が多く生き延びる環境が天草にあること、九州両性爬虫類研究会の坂本真理子さんからは、天草にすむサンショウウオの話をしていただき、天草の自然環境がいかに豊かで多くの生物が生存しているのか、しかし、その環境の危機が迫っていることが報告されました。
地元住民と研究者、関心のある県内外の方々が集まり、議論ができる貴重な環境会議となりました。
来年も、7月に開催いたします。

  • 開催スケジュール一覧へ
  • 研究・活動報告一覧へ