若手研究セミナー

第3回 水俣学若手研究セミナーを開催いたしました。

本年度は、9月5日~7日の3日間、水俣学現地センターを主な会場とし、全国から14名の参加がありました。第1回からの継続した参加者が2名、遠くは福島から、地元からの参加もありました。また、熊本学園大学大学院社会福祉学専攻フィールドワークⅠともリンクさせ、大学院生10名も参加し、有意義な議論と意見交換の場となり、若手研究者の育成の場となったと思います。
特別セミナーは、「福島第一原発事故の教訓——脱原子力社会に向けて」と題し、東北大学の長谷川公一先生が急遽お引き受けくださり、日本社会における原子力社会の問題点などをご指摘いただきつつの講義でした。現地フィールドワークでは6グループに分かれ、患者さんたちのヒアリングを行いました。講演という形ではなく、患者さんの自宅やそれに近い環境でのヒアリングは、このセミナーでなければ聞くことがない貴重なものだったと思います。ご協力くださいました方々に深くお礼を申し上げます。
このセミナーを通して、地域に根ざし現地に学び、水俣病という負の経験を将来に生かすことであることが理解していただけたのではないでしょうか。そして、それぞれの持ち場、研究に活かされることを今後期待しております。

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