公開セミナー・シンポジウム

私立大学戦略的研究基盤形成支援事業成果報告シンポジウム―水俣病の現在と水俣学の創造―を開催いたしました。

私立大学戦略的研究基盤形成支援事業成果報告シンポジウム―水俣病の現在と水俣学の創造―を12月23日(月)熊本学園大学14号館1422教室で開催いたしました。
これまでの取り組みの概要とその成果や今後の課題について発表すると同時に、ご出席の皆様から忌憚のないご意見を頂戴し、第4期の研究センターの事業活動に活かしていきたいと考えて開催いたしました。
最初に花田センター長より、「水俣と水俣病の将来を構想する―水俣学研究の到達点―」として犠牲者非難の構図の転換の必要性を報告。田尻研究員は「健康・医療・福祉相談から見える水俣病被害の実態と施策の課題−被害者が求めるもの」とし、現地研究センターで行っている健康・医療・福祉相談から1968年以降生れにも水俣病の被害があり、幅広い年代の被害調査の必要性を報告。中地事務局長は「水俣の健康リスクと環境リスクを再検討する」とし、これまでの調査から水俣条約と水俣の汚染サイトの問題と課題を報告。藤本研究員は「水俣市円卓会議の経緯と ゼロ・ウェイスト政策」について報告。井上研究員は「水俣学アーカイブを活用した研究拠点形成に関する実証的研究−水俣の知的インフラの拡充に向けて」として大学で資料を保存・公開する意味、特徴、今後の課題を報告した。
参加者のアンケートには、「分かりやすく、豊富な内容であった。」、「時間が短かった。」、「水俣でも開催して意見交換をするとなお充実するのでは。」などのご意見を頂きました。
皆様のご意見を参考にし、今後も研究を進めていきます。

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