学校の現場から水俣芦北公害研究サークル

教育の現場から
「水俣芦北公害研究サークル」は、地元の小中高等学校の教職員が、水俣病発生当初「教師は差別者であった」という反省をもとに「患者の心を知り、患者の心を我が事とする」という理念のもと1976年に結成されました。その取り組みは、小中学校や高校における公害教育の実態把握、授業研究と学習教材の作成にとどまらず、教室に患者さんを招き、子どもとともに患者さんから学ぶという授業を実践し、教育する側の姿勢そのものを問い直すものでした。
地元で水俣病の授業をすることは、子どもを対象とするだけではなく、水俣病事件によってうまれた地域の軋轢まで扱わざるをえません。単に水俣病の知識を教えるのではない、患者さんとともに育む水俣病教育の教材をご紹介します。