国際貢献

2014年度

国内のみならず海外からプサン外語大、アジア経済研究所や長崎短期集中プログラム「アジア=平和と人間の安全保障大学連合」など、研究者の受け入れを実施した。とくにJICAや海外の研究機関からの研究や訪問調査を積極的に受け入れた。

■インドネシアの小規模金採掘に伴う水銀汚染と健康被害

 3月16日、インドネシアのジャカルタで、NGOバリフォーカスが主催するセミナー「インドネシアの小規模金採掘に伴う水銀汚染と健康被害」において中地が「水俣病の経験、教訓」、客員研究員谷が「水俣病被害者の闘い」を報告した。
3月17日~18日 水銀条約の批准に向けたアジア太平洋地域のワークショップでは、オブザーバーとして参加。
3月19日、バーゼル条約、ロッテルダム条約、ストックホルム条約の5月に開催されるCOP(締約国会議)に向けたアジア太平洋地域会合にオブザーバーとして参加。インドネシアのテレビ局からのインタビューを受けた。

タイ調査関連での研究報告など

5月3日〜7日
マプタプット・パンピタヤカン小学校の環境ジュニアガイドメンバー7名、マプタプット・ヘルスプロモーションホスピタル院長、マプタプット市旧市街地住民などを対象とした訪問・聞き取り調査を実施すると共に、環境汚染調査の方法論についてEARTH(NGO)のメンバー意見交換。
2014年6月7日
法政大学国際文化部、メコンウォッチ、ビルマ市民フォーラムの共催によるセミナー「ビルマにおける日本の援助と人権:ティワラ経済特区開発の立ち退き問題」に参加。ビルマから来日した、ティワラ社会開発グループ、EARTH RIGHT INTERNATIONALのメンバーから報告を受け、意見交換。
2014年9月9日
東北タイ・ルーイ県における金鉱山問題に関する学術セミナーを、EARTH、並びに、チュラロンコン大学平和と紛争研究センターとの共催で開催し、コメンテーターとして発言し討論に参加した。また、金鉱山に近接する村民10名を対象とする聞き取り調査を行うと共に、金鉱山周辺を踏査し環境被害の状況を確認。
2014年11月14日
「アジアの災害と紛争の現場から:市民参加と協働による創造的復興」をメインテーマとするAPI市民フォーラム・広島において、EARTHのペンチョム氏、水俣病・被害市民の会の山下氏と共にパネル発表「水俣とタイのマプタプット工業団地における産業汚染の経験に基づく交流と協力」に参加、コメンテーターとして発言。
2014年12月18日
第8回タイ・日本研究学会(The 8th  Conference for Japanese Studies Association in Thailand)において、”Japan’s Decades of Social Conflict and Community Governance”というテーマ講演し討論に参加。
これらの一部は文部科学省研究費25301041の助成を受けたものである。
2015年2月20日
タイ・チュラロンコン大学「平和と紛争研究センター」と熊本学園大学水俣学研究センターは、学術交流協定を締結した。

■台湾調査

2014年7月17~20日、台南、台湾におけるダイオキシンならび水銀汚染による環境破壊と被害補償及び復元に関する現地調査を大学院生も含めて行った。

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