カナダ先住民の水俣病被害調査

カナダ先住民水俣病調査その1

3月22日から、水俣学研究センターのカナダオンタリオ州の先住民居留地における水俣病調査に出かけてきました。調査団には原田正純医師をはじめ5人の医師、井上・田尻両研究助手に、大類さんやThorさんをはじめとする現地のスタッフも加わり大人数の調査団になりました。グラッシーナロウズとホワイトドッグの二つの居留地で200人近い住民の検診を行うとともに、関係者のヒアリングも行いました。

300キロメートル上流のドライデン市にある製紙工場が1962年から1970年まで水銀を流し、その川の下流にある先住民に水俣病が引き起こされたもの。カナダ社会の中で差別された民に水俣病が起きて40年以上たつが、なお問題は多い。

夜は氷点下10度になる極寒の地で、暖かく迎えていただきました。左は凍てついたグラッシーナロウズの湖、右は子連れの親子を検診する原田先生。

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